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失敗しないハイライトの入れ方!チップの取り方や色を沈ませないポイントは?

更新日:2022/02/28
美容室社長中村英二

髪のハイライトが思うように入れられなくて悩んでいませんか?このページでは、チップの太さによっての見え方の違いやチップの取り方、ブリーチラインが出ない塗り方、最小枚数で目立たせるように入れる場所、色を沈ませないためのポイントなど、美容師さんがハイライトを失敗しないためのテクニックやコツを画像と動画で分かりやすく解説していきます。

今回話を聞いた人

Anphi矢向店 JUNPEI店長

美容師歴17年。学生時代のバンド経験からヘアメイクの道に憧れ美容師へ。その後複数店を経験し、Anphiサロンの創業メンバーとして長年サロンを切り盛りする縁の下の力持ち。得意な施術はカラーとヘアアレンジ。個人発信にも力を入れ様々な取り組みを行う。趣味は音楽とライブとディズニー。

チップの太さによっての見え方の違い

お客様によってどのくらいの太さのハイライトを入れるべきなのでしょうか?まずは、JUNPEI店長に太めと細めの2種類を用意してもらい、チップの太さによっての見え方の違いを解説してもらいましょう。

チップ太め

こちらはチップ太めのタイプ。ハイライトとベースの割合は5:5にしています。ご覧の通りかなりハイライトがはっきり出ますので、「ハイライトをバシッと入れて、イメージチェンジしたい!」というような、ハイライトを目立たせたいお客様向けのデザインです。

チップ細め

こちらは細いタイプ。ハイライトとベースの割合は3:7です。ハイライトを強調するのではなく、さり気なく入れたいお客様向けです。チップが細いと髪に立体感が生まれますし、オンカラーで色も楽しめます

細いハイライトで外国人風ヘアや白髪ぼかしをするのが今のトレンド

ここ最近のトレンドの外国人風ヘアをする場合、日本人は髪に赤みが強い為、まずは赤みを消す必要がでてきます。もちろん、全頭ブリーチが一番赤みをなくせる方法なのですが、その分ダメージが出やすいですし、仕事をされている方やお子さんがいる方で世間体を気にしている方にはちょっとハードルが高いのが難点。そこで使えるのがハイライトです。

ハイライトを外国人風の地毛のような細さでたくさんて入れてあげると雰囲気が出ますし、ダメージも全頭ブリーチと比べて少ないのでおすすめです。

また、最近は白髪ぼかしでハイライトを入れる人が増えています。従来の白髪を黒く染める方法だと、髪が少し伸びるとすぐに根元の白さが気になりますが、白髪ぼかしハイライトなら多少伸びてきても目立ちにくいのでお客様からも好評です。

写真左の方は、ハイライトを入れた後、根元8トーン、毛先9トーンのシルバーアッシュ系です。写真右の白髪ぼかしの方は、根元10トーン、毛先11トーンのシルバー系。毛先はクリアを混ぜて、沈みを抑えています。根元の薬には根元をぼかすために、少し濃い目の薬を混ぜていますが、詳細は企業秘密です(笑)

チップの取り方のコツ

続いて、上手くチップを取るコツを動画で紹介します。動画では塗り具合が見えやすい様に、ブリーチ剤ではなくカラー剤を使用して塗っていきます。

細いチップの取り方

ハイライトを細めに入れたいなら、3mmすくって、7mm捨てる、3:7の比率がおすすめ。頭皮に対して、コームの先をつっつくような感じで取ると、細く取れます。

太いチップの取り方

ハイライトを太くはっきりと入れたいのなら、5mmすくって、5mm捨てる、5:5の比率で髪を取っていきます。 太いチップを取りたい時は、コームで髪をすくう際に根元からではなく、中間部分から取るのがおすすめです。

ブリーチラインが出ない塗り方、塗布量

ホイルは両端共に約1㎝ずつ折った状態で、根元付近ギリギリに置きます。塗る時は、ホイルの折っているところの手前から下をまず塗って、髪とホイルを貼り付けます。

根元付近は、ハケを少し縦にして塗って下さい。根元にはブリーチ剤が少し薄く付いているくらいが理想的。重すぎてしまうと、ホイルが取れ易くなってしまうので、動画くらいの塗布量で塗るのがおすすめです。

ハイライトを最小枚数で目立たせるには?入れる場所と必要枚数

施術時間の短縮のために、なるべくホイルを最小枚数で入れたいという場合は、どうすれば良いでしょうか?

それでは、「最低限ココさえ入れておけばハイライトが綺麗に目立つ!」という場所と枚数を解説しますね。

ブロッキングが大切

最小枚数を心掛ける場合も、全体にハイライトを入れる場合も、大切なのはブロッキングです。ブロッキングがきちんとできれば、入れ場所に迷いません。

まず、目立たせたいのなら必須はこめかみから上(図の9番と7番)です。ハイライトを表面に出したい場合は、9番のエリアの表面の髪を横に取っていきます。分け目がある人なら、分け目に沿って縦に入れます。

こめかみのラインは絶対に入れたいポイント。2と3は耳下のラインだけは入れましょう。こめかみのラインと、耳下のラインを入れておくと、髪を結んでアップした時も、ハイライトが見えて可愛いです。

なお、ハイライトを入れる際、私はこの黄色くラインを入れている箇所、つまり根元は外して入れています。トップ以外の部分は、ハイライトが表面から見えすぎると上品に見えませんし、伸びてきた時も分かり易く、気になるのも早いためです。

また、ハーフヘッドの場合でも、フルヘッドの場合でも表面からは入れず、カバーリングとして外側の毛を薄く外してハイライトを入れます。

最小枚数で済ませたいのなら、4、5、6番は入れません。このやり方なら、ホイルは合計10枚程で済みますよ。

スライスは必ずホイルの幅に収まるように取って

時短塗りをしようとすると、ホイルの数を減らそうと、スライスをホイルの幅よりも広くとりがちですが、それだと綺麗な仕上がりになりません。スライスは必ずホイルの幅に収まるように取ることを心掛けて下さい。

施術時間の短縮をするには、最終的には「とにかく手を速める」につきます(笑)。「自分は施術時間をオーバーしがちだな…。」という方は、上記のポイントを参考にしながらウィッグで練習してみて下さい!

色を沈ませないためのポイントは?

ハイライトが沈んでしまうということは、まず濃い薬剤を使い過ぎている可能性が高いです。レベル設定を間違えないようにすれば、基本的にはそこまで沈むことはないでしょう。

もしくは、若干明度は下がりますが、クリアを混ぜるのも手です。

絶対にハイライトの色を沈ませたくないなら「後塗り」を

絶対に沈ませたくない!という場合は、ハイライトを後塗りすることをおすすめします。最初にハイライトのチップを取ってアルミで包んでおいて、それ以外の部分をベースで先に塗ります。そして、後からハイライトを塗って下さい。

ホイルは席とシャンプー台どっちで外す?

ホイルを外すタイミングは美容師さんによって違いますが、JUNPEI店長は席派ですか?それともシャンプー台派ですか?

私はお客様のなりたいイメージや、状態によって使い分けています。

ハイライトをクリアにキレイに見せたいのならシャンプー台で

ハイライトをクリアに綺麗に見せたいのなら、ホイルを取るのはシャンプー台をおすすめします。私の場合、顔周りは絶対にシャンプー台で外します。

馴染ませたいなら席でOK

お客様のご要望のデザイン的に、ハイライトを馴染ませたいのなら、ホイルを席で外します。ホイルを外して、コーミングでなじませた後にシャンプー台で流しましょう。

ハイライトをクリアに綺麗に見せたいなら、ホイルはシャンプー台で取る方がおすすめですが、ブリーチ剤は薬剤が強いですし、シャンプー台だと髪が引っかかり易く、何かとお客様に負担を掛けやすいのも事実。お客様の髪質・肌質を見て臨機応変に対応して下さいね。

流すときの注意点は?

ブリーチ剤は意外と粉が残ります。残ってしまうと次のカラーの邪魔になりますので、しっかりと流しましょう。根元や、襟足、枕で寝る部分は特に残液が残り易いので、念入りに流してくださいね。

ポイントは、まずしっかりシャンプーを泡立てること。そして、触ってぬめりがなくなるくらいまでよく流しましょう。いつものカラーの時よりも流すイメージです。いつも1回流しなら2回は流して下さい。

ハイライトを美しく入れる為におすすめの道具

ホイル

硬さがあるアルミホイルが良いです。家庭用のアルミホイルは柔らかすぎるのでおすすめしません。また、べコべコしているものだと塗りムラができて綺麗に塗れないので、避けて下さい。

アイビル エコホイル

私のおすすめは、アイビルのエコホイル。色々試してみましたが、これが一番良いです。

素材アルミホイル
サイズ幅:120mm、全長:100m

コーム

先がステンレスのハイライトコームを使う美容師さんも多いですが、私が使用しているのは普通のリングコーム。ハイライトコームは確かに先が細くて、チップが取り易いのですが、お客様に先が当たると「痛い」となってしまうので、リングコームにしています。

ハイライトボード

ハイライトボードは仕上がりが自然な感じになりますし、髪を板に乗せて染料を塗り引き抜くだけなので、とても塗り易いのがポイント。最近では白髪ぼかしとかで使っている人が多い印象です。

ハイライトが得意になると提案の幅が広がる

ここまで、ハイライトの施術のコツについてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?最後にJUNPEI店長に、普段ハイライトのトレンドのキャッチや技術の向上はどうやってされているのか伺ってみましょう。

トレンドは主にSNSでキャッチして、なじみのお客様に「最近こういうの流行っているんですけどやってみませんか?」と提案して、やらせてもらっていますね。

技術は初心に立ち返って、昔から参考にしている書籍「ヘアカラー解体新書(大川勇治著)」を見直したり、デザインカラーで有名なサロンが出している書籍「ALIVEの#エアタッチと#バレイヤージュ(ALIVE著)」を新たに買って学んだりしています。

なるほど。昔から変わらず使われている基本の技術を振り返りつつも、最新のテクニックを取り入れているんですね!それではJUNPEI店長から、ハイライトについて一言お願いします。

私は、お客様には日常のヘアを楽しんでもらいたいと考えています。そのツールの一つとして利用しているのがハイライトです。全頭やバレイヤージュでゴールドやピンクやブルーを入れるのは抵抗があり「私、派手なのはちょっと…。」というお客様でも、ハイライトで細く少し入れるだけなら日常使いが可能なので喜んでいただけます。

また、シングルカラーだけだとどうしても限りがあり、リピーターのお客様が飽きてしまいがち。ハイライトを上手く使いこなせば、まずはハーフヘッドでハイライトを試してみて、次回はフルヘッドで入れたり、オンカラーの色味を変えたり、はたまたインナーカラーでちょこっと遊びを入れたりと、提案の幅がグッと広がり、お客様にも楽しんでいただけますよ。

JUNPEI店長、ありがとうございました!少しでも皆さんの明日からのサロンワークの手助けになれば幸いです。

この記事を書いた人

中村英二

神奈川・東京に大型美容室Anphiを複数店舗展開する会社、株式会社イーグラント・コーポレーションの社長。「美容師ファースト」を掲げ、日々より良いサロン創りに奮闘中!

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