シニヨンの作り方5選|簡単&おしゃれに作るコツは?

更新日:2024/01/11
美容室社長中村英二

人気のヘアアレンジ、シニヨン。シニヨンにも様々なスタイルがありますが、中でもおすすめの5種類の作り方を、ヘアアレンジを得意とするトップスタイリストのJUNPEIさんに詳しく聞いてきました!

アレンジが苦手な方でも簡単におしゃれなシニヨンが作れるように、手順やコツ、使用した道具など、プロならではの技を動画と写真で詳しく丁寧に解説します!

今回のインストラクター

Anphi矢向店 JUNPEI店長

美容師歴17年。Anphi矢向店の店長。複数店を経験し、Anphiの創業メンバーとして長年サロンを切り盛りする縁の下の力持ち。得意な施術はカラーとヘアアレンジ。個人発信にも力を入れ様々な取り組みを行う。

簡単♪三つ編みのシンプルシニヨン

所要時間 約10分
ピン アメピン7本
ゴム シリコンゴム3本

まず初めに紹介するのは、コテが必要ない、三つ編みで作るシンプルなシニヨンです。

手順

イヤーツーイヤーで分け、3ブロックに分けます バックを三つ編みにし、髪を適度に引き出してから、ゴムで結びましょう
両サイドの髪も同様に三つ編みにし、髪を適度に引き出していきます 真ん中の三つ編みを折りたたみお団子にして、盆の窪下に付けてアメピンで横から留めます

サイドの三つ編みを作る際は、最後に後ろへ持っていくことを想定して、少し後ろへ引きながら三つ編みしておいて下さいね。

サイドの三つ編みは中央に持っていきピンで留めます 三つ編みが余ったら、お団子に巻き付けてピニングしましょう
表面の髪をバランスを見ながら引き出し、ワックスタイプのスプレー を吹きかけます サイドに1本ずつピンを挿し、補強します

スプレーはパキパキに固まるハードスプレーより、良い感じに質感が出るワックススプレーがおすすめです!

動画でチェック

「こなれ感」を出すコツは”引き出し具合”

おしゃれで今っぽいシニヨンにするには「こなれ感」が重要です。この三つ編みシンプルシニヨンでは、コテを使わないため、髪の毛の”引き出し具合”が特に重要ポイントになってきます。

慣れない内は一気に引き出そうとせずに、ゆっくりと引き出しましょう。毛を軽くつまむイメージで少しずつ引き出して下さい。また、引き出す時は、持っている毛を10本→8本→5本→2本と外側に向かって少なくするように指の力を弱めて下さい。こうすることで適度なゆるさが生まれ、おしゃれに仕上がりますよ。

人気!ベース巻き有りのシンプル上品シニヨン

所要時間 約15分
ピン アメピン8本/ネジピン2本
ゴム シリコンゴム1本/黒ゴム1本

2つ目にご紹介するのはベース巻き有りのシニヨン。こちらは「シニヨンと言えばコレ!」というくらい人気のスタイルです。上品な印象に仕上がるので、結婚式にお呼ばれされた女性からのご注文もとても多いですね。

手順

表面の髪をバック3箇所、サイド2箇所ずつ、コテでリバース巻きします。スライスは第二関節くらいまでの太さがおすすめ コームを使って巻いた束を軽くほぐします ネープを残してバックをシリコンゴムで束ねます。なるべくカールを消さない様に結びましょう 束ねた髪の毛を軽くつまむように少し引き出しておきます ネープと合わせて黒ゴムで結びます。余ったゴムはハサミでカットして下さい

黒ゴムを使うことでゴムが補強されて、切れる心配がなくなります。

バックの毛を2つに分け、1束ずつ捻りながら、黒ゴムに巻き付けてピンで固定します もう1束も同様に、黒ゴムに巻き付けてピンで固定して下さい
前髪にカールを足し、こめかみ辺りを一束取り分けて残しておきます サイドの髪を捻って後ろへ持っていきながら、間の毛を引き出します

前髪はこめかみ辺りを一束、大体15本くらいを目安に残しておきましょう。

両サイド共、中央のお団子に巻き付けながらピンで留めて、しっかりと固定しましょう 全体のバランスを見ながら髪を引き出し、ワックススプレーでふんわり固めます 顔周りの髪をコテで巻いて完成です

今回26㎜のコテを使用しましたが、ストレートアイロンでもOKです!お好みのカール感でやってみて下さい。

動画でチェック

「後れ毛」で抜け感を

きっちりしすぎず、抜け感を出すためにあえて前髪に後れ毛を作っています。結婚式のお呼ばれのお客様にはこのくらいが◎。

カジュアルなパーティーやデートで「もっとラフにしたい。」という場合には、もみあげや襟足、耳の後ろあたりから後れ毛を出すのも良いですね。

ツインテールベースの大人シニヨン

所要時間 約10分
ピン アメピン10本/ネジピン1本
ゴム シリコンゴム2本

こちらはツインテールで作るシニヨンです。シニヨンの位置が低いスタイルで、落ち着いた大人な雰囲気にしたい時におすすめですね。

手順

表面の髪を7箇所、コテでリバース巻きします コームを使って巻いた束を軽くほぐします サイドの毛を捻りながら後ろへ持っていき、正中線を超えたところでピニングします 反対サイドも同様に行ってください

ピンは髪の毛に対して垂直に留めます。ピン1本で留められない場合は2本使ってもOKです。

下の髪を二等分してゴムで束ねます 左の束をさらに二等分して捻ります 捻った左の束を右側へ持っていき、ピニングします

ピニングする前に、髪の毛を引き出してほどよく崩して下さい。

右の束も捻りながら左側へ持っていき、ピニングします ピンが弱いところは追いピンで補強しましょう 全体のバランスを見ながら髪を引き出し、ワックススプレーを吹きかけます

動画でチェック

捻って崩すを繰り返す!

このツインテールベースシニヨンは、髪の束を2つに分けて捻ってから、毛を引き出して崩すを繰り返し行えば完成します!ほどよく崩すことでこなれ感が出ますよ。

サイドの髪は耳の上に被るくらいにして、耳を少し隠すのがより大人っぽく仕上げるコツです。

一味違う!ギブソンタック風シニヨン

所要時間 約15分
ピン アメピン13本
ゴム シリコンゴム3本

続いて紹介するのは、ギブソンタック風シニヨン。くるんと丸めたお団子を並べて、ギブソンタック風に仕上げました。周りの皆とは一味違うシニヨンにしたい!」という方におすすめのスタイルです。

手順

トップをゆるく取って、ゴムで結びます トップの髪の毛を少し引き出しておきます サイドの髪を捻りながら中央に持っていきます 捻った髪は少し引き出しておいて下さい
❶で留めたゴムを超えた先の髪を一束取って、ゴムで結びます。❶のゴムの近くに縛りましょう 反対サイドも同じように捻って引き出しながら、真ん中のゴムを超えた先の近いところで結んで下さい
残った髪を細かく分け取って、捻りながら丸めてピンで留め、小さなお団子を作っていきます 一つ目のお団子の残り毛は、二つ目のお団子をつくる毛と合わせて捻ってから、丸めてお団子にします

毛束を2分割して捻ってピンで丸めてお団子を作る作業を繰り返します。今回は6個のお団子にしましたが、数は5個前後でお好みに合わせて調整して下さい。

最後の毛は捻りながら反対側へ持っていき、ピンで留めます ピンが弱いところは追いピンで補強しましょう バランスを見ながら髪を軽くつまむように引き出していきます

動画でチェック

このギブソンタック風シニヨンは、今回のシニヨンアレンジの中で一番ピンを多く使っています。ピンの位置や挿し方は動画でチェックしてみて下さい!

和装&浴衣にも使える!被せの華やかシニヨン

所要時間 約20分
ピン 8本
ゴム 黒ゴム1本

最後にご紹介するのは、和装や浴衣にも似合う被せのシニヨンです。

手順

イヤーツーイヤーで分けてトップをダッカールで取り分けます 残ったバックの髪を盆の窪下でゴムで束ねます バックの髪を捻ってゴムに巻き付けるようにピニングしお団子を作りましょう 取っておいたトップの髪を緩く二つ編みし、ゴム横にそれぞれピニングします

❹の後れ毛は下ろしたままでOKです。

サイドの髪を捻って先程トップを留めた近くでピニングします 反対側も同様にします

捻った髪は、ピンで留める前に、軽くつまむように少し引き出しておきましょう。

髪を捻って真ん中に巻き付けながらピニングしましょう 反対側も同様にします 全体のバランスを見ながら髪を引き出します 仕上げにワックスタイプのスプレーを吹きかけ完成です

動画でチェック

華やかで素敵ですね!確かに、結婚式で和装の花嫁さんがこんな感じのシニヨンで生花を飾りにしているのを見かけますね。

今回のヘアアレンジで使った道具

それでは純平さん、今回のヘアアレンジで使った道具を教えて下さい。

クレイツ カールプロ SR 26mm

コテはクレイツの26mmを使用しました。クレイツはバリっとカール感を付けたい時におすすめ。アレンジで使う時は、32mmより26mmの方が使い易いと思います。

クレイツはバリっとカール感を付けたい時に良いのですが、ちょっと髪が傷みやすい為、髪のダメージが気になる場合はリファのカールアイロンの方がおすすめです。

プリンプ ファイナルコーム

コームはセット用のプリンプファイナルコームを使用しています。フィンガージャックが持ち易く、使い勝手が良いです。普通のリングコームよりはキメが細かめで、巻いた後のコーミングの時に毛束がほど良くほどけてくれます。

ルベル トリエ スプレーLS6

トリエのLSスプレーはワックスタイプで、そこまで硬くしすぎずに、ほどよくキープしてくれます。毛流れや毛先の動きをキープしたい部分にスプレーしながら、手ぐしや指先で軽くカタチを整えます。コーミング時もあまり邪魔しません。

クフラ リッジカールスプレー

今回は使っていませんが、カールがかかりにくい髪を巻く前に使うのがこのクフラのリッジカールスプレースプレー。巻く前に振って巻くと、カールがしっかりキープできます。

ヘアゴム&ヘアピン

今回使ったヘアゴム、ヘアピンはこちら。写真左から、シリコンゴム、黒ゴム、ネジピン(Uピン大)、アメピンです。

ゴムは通常シリコンゴムを使用していますが、しっかり土台を固定させたい時など、たまに黒ゴムも使っています。

ピンは、今回はほとんどアメピンを使用。あとはネジピンを、引き出し過ぎた時など抑えるのに少しだけ使いました。

シニヨンを簡単におしゃれにするコツまとめ

皆さん、人気のヘアアレンジ・シニヨンの作り方を5種類をご紹介しましたが、いかがでしたか?最後に、シニヨンを簡単におしゃれに見せる作り方のコツをまとめておきます。

引き出す&崩す

今っぽくするには、きっちり固めるよりも、あえて髪の毛を引き出して崩すのが◎。慣れない内は一気に引き出そうとせずに、ゆっくりと引き出すのがポイント。毛を軽くつまむイメージで少しずつ引き出しましょう。引き出す時は、持っている毛を10本→8本→5本→2本と外側に向かって少なくするように指の力を弱めて。

後れ毛をつくる

引き出す同様に後れ毛をわざと作るのが「こなれ感」を出すコツです。こめかみや、もみ上げ、襟足など、15本くらいを目安に残して、後れ毛にしましょう。コテで巻くのも忘れずに!

サイドの髪で耳を隠したり、シニヨンの位置を低めにすると大人可愛く

同じシニヨンでも、耳を全部出して、シニヨンの位置を高くすると元気な雰囲気になります。大人可愛く、落ち着いた雰囲気にしたいなら、サイドの髪で耳を隠したり、シニヨンの位置を低めにするのがおすすめです。

仕上げはワックススプレーでふんわり仕上げて

一昔前のアップスタイルと言えば、ハードスプレーでしっかり固めるのが定石でしたが、今回のようなシニヨンの場合は、ワックスタイプのスプレーでふんわりと仕上げるのが良いです。

ぜひ、動画や写真を参考に、ご自身でもチャレンジしてみて下さいね!

この記事を書いた人

中村英二

神奈川・東京に大型美容室Anphiを複数店舗展開する会社、株式会社イーグラント・コーポレーションの社長。「美容師ファースト」を掲げ、日々より良いサロン創りに奮闘中!

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