2023年男女1,052人に聞いた!シャンプー&トリートメント事情調査
みなさんはお風呂場でのシャンプーやトリートメント、コンディショナーは何をお使いですか?私たちは昨今のシャンプー&トリートメント事情を知るべく、2023年8月にインターネットで20~50代の男女1,052人に対してアンケートを実施しました。
- 対象:日本在住の20代~50代の男女
- 方法:インターネット調査
- 回答数:1,052人
- 実施年月日:2023年8月
シャンプー&トリートメントを販売しているのになかなか売れないと感じている美容師さん、自社製品を作ろうとお考えの美容室オーナーさん、ぜひ参考にしてくださいね。
今人気のシャンプー&トリートメントは?
まず、質問「今お使いのシャンプー&トリートメント(もしくはコンディショナー)の名前を教えて下さい」に対して、回答数が多かった上位10商品をご紹介します。
一番人気はパンテーン、2位ラックス、3位メリットと1,000円以下の市販商品が並ぶ
商品名 | 人数 | 割合(母数1,052人) |
---|---|---|
パンテーン | 80人 | 7.60% |
ラックス | 74人 | 7.03% |
メリット | 66人 | 6.27% |
いち髪 | 64人 | 6.08% |
エッセンシャル | 44人 | 4.18% |
ダイアン | 31人 | 2.95% |
ツバキ | 27人 | 2.57% |
YOLU | 27人 | 2.57% |
ボタニスト | 21人 | 2.00% |
サクセス | 20人 | 1.90% |
分からない、不明 | 188人 | 17.87% |
まず第1位、一番人気は「パンテーン」。全体の7.60%の方が使用していました。その後は、ラックス7.03%、メリット6.27%、いち髪6.08%と僅差で続きます。
4位までの商品はいずれも1,000円未満で、ドラックストアで必ず見かける市販シャンプーですね。1位のパンテーン、2位のラックスは、今でも定期的にテレビCMで見かけますから流石という感じでしょうか。
ただ、上位4商品は想像していたよりもシェア率が僅差。どれが突出して人気というわけではないようです。
その後、5位からは少しシェア率が低くなり、エッセンシャル4.18%、ダイアン2.95%、ツバキが2.57%と続きます。
そして、ツバキと並んで7位に入ってきたのがYOLU。流行りの「夜間美容」シャンプーの先駆けといえる人気商品ですね。ここまで1,000円未満の商品でしたが、7位になって1,500円ラインの商品がランクインしました。8位のBOTANIST(2.00%)も同価格帯です。
シェア率上位商品の男女別内訳
商品名 | 女性(632人) | 男性(420人) |
---|---|---|
パンテーン | 66人 | 14人 |
ラックス | 58人 | 16人 |
メリット | 22人 | 44人 |
いち髪 | 55人 | 9人 |
エッセンシャル | 34人 | 10人 |
ダイアン | 25人 | 6人 |
ツバキ | 16人 | 11人 |
YOLU | 25人 | 2人 |
ボタニスト | 17人 | 4人 |
サクセス | 1人 | 19人 |
分からない、不明 | 57人 | 131人 |
男女別だと、パンテーン、ラックス、いち髪は圧倒的に女性の使用者が多いです。
男性の割合が高かったのはメリット。リンスのいらない手軽さが男性に支持されていると想像できます。9位のサクセスは圧倒的に男性の使用率が高かったですね。
男性でもっとも回答数が多かったのは「わからない」「不明」
もう一点着目したいのが、今使っているシャンプー&トリートメントが「わからない」「不明」と答えた人の数。全体の17.87%もいらっしゃいました。
男女別で見ると、男性の比率が圧倒的に高く、男性420人の内131人、つまり男性の31.19%が今自分が使用しているものが分からないとのこと。
このことから男性の約3割はヘアケアに関心がない、または家族などの同居人が買ってきたものを使用していると考えられます。
シャンプー&トリートメントを使用している理由第1位は「使用感が良い」から
続いて1,052人に「なぜそれを使っているのかを教えて下さい(複数選択可)」と質問したところ、一番多かったのは「使用感が気に入っているから」で30.13%。約3人に1人は、使用感が気に入るかどうかでシャンプートリートメントの購入を続けるかの判断をしていると分かります。
2位~5位は僅差で、「香りが気に入っているから」が21.86%、「髪や頭皮に良さそうだから」が21.29%、「価格が安いから」が20.44%、「仕上がりが気に入っているから」が19.68%となりました。
「何となく」は14.83%、「家族が買ってきたものを使っている」は13.21%となり、全体の約28%はシャンプー&トリートメントにこだわりがないということが伺えます。
最も少なかったのは「パッケージが素敵だから」で4.94%にとどまりました。
男性の2位は「家族が買ってきたものを使っている」
男女別に見てみましょう。男性で最も多かった回答は「使用感が気に入っているから」で、男性の23.81%がこれを選択。全体の回答と同じですね。
特徴的なのは2位が「家族が買ってきたものを使っている」となった点です。1位との差が1%と僅差の22.86%でした。男性の5人に1人は家族が買ってきたものを使っていることがわかります。
続いて「価格が安いから」が20.24%、「髪や頭皮に良さそうだから」が19.29%と僅差で表を集めました。
全体で2位だった「香りが気に入っているから」は、男性のみだと伸びなやみ、11.43%にとどまりました。
女性は使用感&香り&仕上がりを重視
女性のみで見てみると、1位と2位は全体の結果と同様で、1位が「使用感が気に入っているから」で34.34%、2位は「香りが気に入っているから」で28.80%でした。
男性と比べると、女性は香りに重点をおいていることがわかります。さらに、「香りが気に入っているから」を選択した女性の年代内訳を見ると、20代が最も多く55人、30代は50人、40代は43人、50代は34人と、年代が上がるにつれて香りに重点を置く方が減っていくことが分かります。
続いて、3位は「仕上がりが気に入っているから」で26.11%、4位は「髪や頭皮に良さそうだから」で22.63%という結果となりました。
「仕上がりが気に入っているから」を選択したのが一番多かった年代は50代の女性でした。50代は髪質がエイジング毛へと変化していく年代ですので、シャンプーやトリートメントによる仕上がりの差を実感し易いことが影響していそうですね。
男性のみで見た時に2位だった「家族が買ってきたものを使っている」は、女性のみかつ「その他」と「何となく」を除くと最も低く、6.80%でした。
このことから男女が一緒に生活している場合、女性が買ってきたものを男性も使っているケースが多いということが伺えます。
ドラックストアで購入する人が半数以上
「そのシャンプー&トリートメントを購入した場所を教えて下さい」という問いに対しては、20代~50代の男女の57.79%が「ドラックストア」と回答。半数以上の人がドラックストアで購入していることが分かりました。
2位は「通販(ネット)」で14.83%、3位は「スーパー」で9.51%という結果に。また、「自分で買っていないので分からない」は6.65%、「美容室」と回答した人は4.75%でした。
一つのシャンプー&トリートメントを使用する期間で最も多いのは1年以上3年未満
「そのシャンプー&トリートメントを使ってどのくらいの期間になりますか?」と聞いたところ、最も多かった回答は「3年未満」で25.76%。続いて多かったのが「1年未満」で20.72%という結果になりました。
つまりシャンプー&トリートメントは、1年以上3年未満で新しいものに変える人が約25%いるということがわかります。
また「半年未満」の方は3番目に多く17.87%いらっしゃいました。
一方で、9年以上同じものを使用している方も12.93%いらっしゃり、10人に1人は9年以上同じシャンプー&トリートメントを愛用していることが分かります。
とても好みのシャンプーがあった場合、いくらまでなら買うか?
「使用感も仕上がりも香りも、とても好みのシャンプーがあったとします。いくらまでなら買いますか? (内容量400ml)」と聞いたところ、「1,000円以下」が最も多く44.39%となり、半数近くの方がどんなに商品が気に入っても1,000円以上は支払わないという結果になりました。
美容室専売品は2,000円~4,000円くらいのものが多いので、美容師的にはちょっとショックな結果ですね…。
2番目に多かったのが「1,500円以下」で27.19%、その次が「2,000円以下」で12.74%。
「2,500円以下」は2.85%、「3,000円以下」は3.23%、「3,500円以下」は1.71%となり、シャンプートリートメントで2,500円以上のものを買う方は少数派と言えます。一方で「値段は気にしません」が7.89%いらっしゃいました。
上記の結果から、2,000円のシャンプートリートメントを発売した場合、12.74%+2.85%+3.23%+1.71%+7.89%=28.42%の人が購入してくれる可能性がある対象者となりますし、3,500円のシャンプートリートメントを発売した場合は対象者は9.6%と1割未満になることが予想できますね。
シャンプー&トリートメントにお金をかけるのは実は20代!?
ここで年代毎の割合を見てみましょう。中でも注目したいのが「1,000円以下」を選んだ方の内訳です。「1,000円以下」を一番多く選んだ年代は50代で147人、続いて40代が多く146人、30代は100人、20代は74人という結果となりました。
年代別の回答者母数は同様ですので、50代男女の内55.89%、40代は55.51%、つまり40~50代の半数以上がシャンプー&トリートメントは1,000円以下でないと購入対象にならないと考えていることが分かります。
一方で、30代は38.02%、20代は28.14%となっており、20代と50代では倍近くの乖離がありました。
「1,000円以下」と対極の回答である「値段は気にしません」の年代別内訳を見ると、20代が最も多かったことからも、20代、30代、40代、50代の中では、20代がお風呂場でのヘアケアに関心が高く、お金をかけても良いと考えている傾向にあります。
なお、20代女性で最も選択された数が多かったのは「1,500円以下」でした。一昔前はシャンプー&トリートメントといえば、1,000円以下の低価格の市販商品か、2,500円以上の高価格の美容室専売商品の2極化でしたが、ここ数年で1,500円ラインの市販商品が急増したことから、流行りに敏感な20代女性は1,500円くらいのシャンプー&トリートメントが購入対象になっていると伺えます。
2023年シャンプー&トリートメント市場調査まとめ
今回は弊社がインターネットリサーチ会社を通して得た、昨今のシャンプートリートメント市場調査の結果を公開しました。最後にこのページのポイントをまとめておきます。
- 20代~50代の男女1,052人に聞いたところ、人気のシャントリ上位7商品は全て1,000円以下
- 1,500円ラインのYOLUとBOTANISTは7位と8位にくいこんだ
- 20代~50代の男性の約2割は、家族が買ってきたものを使用している
- シャントリを選ぶ基準第一位は男女ともに「使用感の良さ」
- 6割近くの人がシャントリをドラックストアで購入している
- 一つの商品を使い続ける期間は1年以上3年未満が最多
- 9年以上同じシャントリを使用している方も1割以上いる
- 約44%の人は、商品の内容がよくても1,000円以下でないと購入の対象にならない
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