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美容室のお客様1万人に、ヘアの悩みやスタイルの要望について市場調査を実施

更新日:2022/01/23
美容室社長中村英二

神奈川県・東京都に店舗を構える10席以上の大型美容室Anphiで、来店するお客様10,675人にアンケートを実施し、市場調査を行いました。ヘアスタイルの悩みや要望をお伺いしたところ、年代、性別によってさまざまな傾向が見えてきました。

【アンケート概要】
  • 対象:神奈川県・東京都の郊外住宅地の美容室Anphiのお客様
  • 回答数:10,675人
  • 実施年月日:2021年5月~12月

回答者の内訳

美容室Anphi

Anphiは神奈川県、東京都の郊外住宅地にある大型サロンです。その為、様々な年代、性別のお客様がご来店されています。今回ご回答くださったお客様の内訳は下記の通りです。

全体では、20代が3,081人と最も多く、続いて30代の2,724人、40代の2,025人という順となりました。性別では、女性が6,851人、男性が3,823人、その他は0人でした。

年代と性別を掛け合わせて見ると、最も多いのは30代の女性1,726人、続いて20代の男性1,587人と40代の女性1,521人が僅差で多い結果となりました。

0~10歳は全体で83人と100人を切り、また70代以降は全体では119人いらっしゃいましたが、内男性はたったの4人で統計データとしては乏しい数字と言えるでしょう。

美容室Anphiでは上記の合計10,675人のお客様を対象に、来店理由やご自宅から店までの交通手段と使用時間、職業、ヘアの要望、ヘアのお悩み等を店内アンケートでお伺いしています。

このページではアンケートから見えてきた、ヘアの要望やお悩みの性別・年代毎の傾向について分析した結果をお伝えしていきます。

ヘアのお悩みについて

ヘアのお悩みについて複数選択可でアンケートを取ったところ、「髪質のパサツキや、うねりに悩んでいる」が最も多く3,915回答となり、3割以上の人が選択していました。続いて「特に悩みはない」が多く2,532人の人が選択。「剛毛、多毛に悩んでいる」が1,745人、「毎朝のヘアスタイリングがうまくいかない」が1,379人という結果となりました。

「その他」を選択した人は1,078人いらっしゃり、中でも割合が多かったのがくせ毛に関するもので、「くせ毛で困っている」「前髪の癖の強さ」「年齢がいくにしたがって、癖毛が気になるように。」等、54人の方が「くせ毛に悩んでいる。」と答えました。

ここでまず分かることは、お客様の全体の7割以上の方が、何らかのヘアのお悩みを持っているということです。

全体の3割が複数のヘアの悩みを持つ

お悩みを複数個選択した人は合計で3,181人いらっしゃり、全体の3割の方がヘアについて複数の悩みを持っていることが分かりました。内訳としては、2個選択した方が2,222人、3個選択した方が714人、4個選択した方が193人、5個以上は合計で52人と少数でした。

複数個選択で多かった組み合わせは「髪質のパサツキや、うねりに悩んでいる」と「毎朝のヘアスタイリングがうまくいかない」で、632人の方が選択していました。これは、「毎朝のヘアスタイリングがうまくいかない」を選択した方の45.8%と半数近くにのぼります。

10~50代の男性は「特に悩みはない」の割合が一番高い。一方女性は「特に悩みはない」の割合が低くて「髪質のパサつきや、うねりに悩んでいる」が一番高い

10代では男女合計では「髪質のパサつきや、うねりに悩んでいる」が37%と一番多く、続いて「特に悩みはない」が27.7%と多く、「剛毛、多毛に悩んでいる」と「毎朝のヘアスタイリングがうまくいかない」がそれぞれ17.5%と17.0%とほぼ同列となりました。

しかし性別で分けてみると、「髪質のパサつきや、うねりに悩んでいる」は10代の男性全体の内19.7%にとどまり、「特に悩みはない」が40.9%と一番割合が高い結果となり、10代の男性の4割がヘアに関する悩みが特にないことが分かりました。

一方女性は「髪質のパサつきや、うねりに悩んでいる」が49.2%と半数近くおり、続いて多いのが「剛毛、多毛に悩んでいる」で23.0%となりました。「特に悩みはない」と回答した女性は全体の18.3%で、男性の半分以下の割合でした。

この、男性は「特に悩みはない」の割合が一番高く、女性は「特に悩みはない」の割合が低くて「髪質のパサつきや、うねりに悩んでいる」が一番高いという傾向は10代以降、20代~50代まで続いています。

女性は60代を過ぎると「特に悩みはない」の割合が上昇する

10代以降の女性のみに着目すると、60代から「髪質のパサツキや、うねりに悩んでいる」割合が減って、「特に悩みはない」の割合が上昇していることが分かります。

「髪質のパサツキや、うねりに悩んでいる」は10代では女性の49.2%を占めています。20代は43.2%、30代は54.2%、40代は50.8%、50代は46.5%といずれも4~5割キープしていましたが、60代は32.4%、70代以降は21.7%と減少していくことが分かります。

一方、「特に悩みはない」女性は10代では18.3%と2割近くいますが、その後20代は11.9%、30代は10.4%、40代は12%、50代は14%と悩みがない人は1割前後にとどまっています。60代になると23.1%と2割を越し、70代以降は36.1%に急増しています。

20~50代までは自身のヘアスタイルへのこだわりが多く、その分悩みがある女性が多い様に感じます。一方で、60代を過ぎると、ヘアスタイルへのこだわりが減るのか、理想が下がるのか「年齢だから仕方がない。」という気持ちが勝るのか、悩みがなくなる方が多いようです。

剛毛、多毛に悩む人の割合は30代の19.8%をピークに減少する

「剛毛、多毛に悩んでいる」は、全体でみると「髪質のパサツキや、うねりに悩んでいる」の次に割合が高い悩みでした。年代別では、30代が最も多く19.8%と2割近くに上りました。40代になると14.2%へ減り、その後も50代10.5%、60代5.1%、70代3.4%と年齢が上がるにつれて割合が減っていることがわかります。

男女別では、全世代通して女性の方が「剛毛、多毛に悩んでいる」の割合が高い傾向にあります。60代になると、女性5.2%に対し、男性が4.0%と差がほとんどなくなっていることが分かります。

薄毛に悩む男性は30代から1割近くに上り、60代になると3割以上に増えて一番の悩みに

「薄毛に悩んでいる」は年代毎に増加傾向にありました。10代は1%、20代は3.2%、30代は8.1%、40代は10.4%、50代は12.8%、60代は19.7%、70代は21.8%という結果になりました。

男女別で見ると、男性は20代では4.3%と低かったのが、30代で10.2%と男性の1割近くになり、40代で13.1%、50代で12.5%、60代では32%にまで急増しました。70代以降は、男性の回答者は4人だけで、該当者はいらっしゃいませんでした。

女性で「薄毛に悩んでいる」人が1割を超えたのは50代からで、50代が12.8%、60代で18.6%、70代以降は22.6%に上りました。

白髪に悩む人が多いのは実は40代女性

「白髪に悩んでいる」が一番多いのは40代の4.3%、続いて50代の3.4%、60代を過ぎると悩む人は減り1.6%、70代も1.7%に留まりました。

男女別で見てみると、一番割合が高いのが40代女性で5.3%となりました。60代は白髪があることは「仕方のないこと。普通のこと」という考えになり「悩み」ではなくなるのではないでしょうか。

白髪も薄毛も老化現象の一種ですが、悩んでいる人の割合としては白髪より薄毛の方が倍以上高い結果となりました。「白髪は染めれば大丈夫。」という気持ちから悩みと感じる方は少ないのかもしれませんね。

ヘアスタイルの要望

ヘアスタイルをどうしたいか(複数選択可)質問をおこなったところ、「自分に似合うヘアスタイル(カラー)を提案してほしい」が最も多く6,123人で、約6割の人が選択していました。美容室にいらっしゃるお客様の多くが美容師からのプロとしての積極的提案を望んでいることが伺えます。

続いて多いのが「スタイル写真があるのでそれと同じにしてほしい」で2,278人の方が選択していました。

「その他」を選択した方は3番目に多く1,997人の方が選択していました。「その他」の中の自由記入欄で一番割合が高かったものは、「日々のセットを楽にしたい」や「セットしやすい髪型(ワックスなしでも)」「スタイリングが楽な髪型」など、セット・スタイリングし易い髪型にしたいという声でした。また「相談しながら決めたい」という方も一定数いらっしゃいました。

複数選択した方は2,145人いらっしゃりました。中でも多かったのは「自分に似合うヘアスタイル(カラー)を提案してほしい」と「スタイル写真があるのでそれと同じにしてほしい」の組み合わせで、1,109人でした。これは「スタイル写真があるのでそれと同じにしてほしい」を選択した人の48.6%と約半数にのぼりました。

スタイル写真を持参しているものの、100%その通りにしてほしい訳ではなく、写真のヘアスタイルを自分に似合う様にアレンジして欲しいというお客様心理が伺えます。

10代・20代は「スタイル写真があるのでそれと同じにしてほしい」が他年代に比べて多い

10代は「スタイル写真があるのでそれと同じにしてほしい」が30 %、20代は24.7%いて約2.5~3割を占めました。30代になると20.2%、40代は17.7%、50代は15.5%、60代は12.4%、70代以降は4.2%と徐々に減少していく結果に。

若い子ほど「流行りのスタイルになりたい」人や「芸能人と同じ髪型にしたい」とった要望が多いという仮説が立てられます。

20代~60代の半数以上は「自分に似合うヘアスタイルを提案してほしい」

10代は「自分に似合うヘアスタイルを提案してほしい」を選択した人が男女それぞれ39.2%と選択肢の中では一番高い割合でしたが、20代~60代は一層その割合が増加し半数以上を占める結果となりました。「自分に似合うヘアスタイルを提案してほしい」を選択した20代は52.8%、30代は61.7%、40代は65.7%、50代は67.9%、60代は63.5%、70代以降は42%でした。

30代以降は「流行りのスタイルになりたい」人や「芸能人と同じ髪型にしたい」人の割合が減り、それよりも「自分に似合うヘアスタイルになりたい」という人が多いと考察できます。

10代は女性より男性の方が「自分に似合うヘアスタイルを提案してほしい」人が多く、「切り揃えるだけでよい」が少ないが、20代以降は逆転する

10代の男女毎の内訳を見ると、「切り揃えるだけでよい(もしくは伸びた分だけ切るだけでよい)」が女性が22.2%に対し、男性13.2%と割合が低く、逆に「自分に似合うヘアスタイル(カラー)を提案してほしい」が女性が34.2%に対し、男性が46.3%と割合が高いという結果になりました。

一方、20代になると「切り揃えるだけでよい(もしくは伸びた分だけ切るだけでよい)」が女性が18.2%に対し、男性18.1%とほぼ同じ割合となり、「自分に似合うヘアスタイル(カラー)を提案してほしい」は女性が56.3%に対し男性が49.5%低くなり、傾向が逆転しました。この傾向は30代以降も同様です。

10代でのみ、男性より女性がヘアスタイルの変更に消極的である要因として、10代の女性は学生で校則の範囲内で自由にできる範囲が少なく、「伸ばしたら結ばないといけない」ためではないかと考えられます。

70代以降は「特に要望なし」が他の年代より増加。一方で女性は70代以降も「自分に似合うヘアスタイルを提案してほしい」が半数近くいる

「特に要望なし」の年代別の内訳を見てみると、10代が22.6%、20代が19.1%、30代が16.4%、40代が14.6%、50代が12.1%と年齢の上層と共に低くなっていました。しかし、60代になると18.7%と反発して増え、70代以降が34.5%と「特に要望なし」を選択する割合が大幅に増えました。

男性のみで見てみると、「特に要望なし」と回答する男性は10代で23%、20代で21.9%、30代で23.1%、40代で21.4%、50代で20.8%、60代で20.0%とほとんどの年代で2割前後でした。男性はどの世代でも、ヘアスタイルへのこだわりが薄い人が一定数いることが分かります。

70代以降は男女合計で119人来店しているなかで男性はたったの4人で、その内1人は「切り揃えるだけでよい(もしくは伸びた分だけ切るだけでよい)」と回答に、2人は「特に要望なし」と回答しました。70代以降の男性はそもそも美容室にいかなくなるし、行っても整える程度で、自身のヘアスタイルに関心のある男性がごく少なくなることが伺えます。

一方女性は、70代以降になると「特に要望無し」の割合が33.9%と他の年代と比べて増加しているものの、「自分に似合うヘアスタイル(カラー)を提案してほしい」も43.5%いらっしゃり、70代以降の女性の半数近くが、自身のヘアスタイルに興味関心があることが分かります。

女性はいくつになっても美しくありたいという想いがあり、「自分に似合うヘアスタイル(カラー)を提案してほしい」を選択するのかもしれませんね。

まとめ

美容室でお客様1万人以上に実施したアンケート結果をご覧いただきましたがいかがでしたでしょうか?

大きく見ると、お客様の7割以上の方が、ヘアに関するお悩みをお持ちで、約6割の方が美容室に「自分に似合うヘアスタイル(カラー)を提案してほしい」と考えていることが分かりました。その他にも、数字で客観的に見ると色々な発見があったのではないでしょうか。

ぜひ、美容師さんは日々のサロンワークに、美容室オーナーさんはお店の運営に活かして下さいね。

この記事を書いた人

中村英二

神奈川・東京に大型美容室Anphiを複数店舗展開する会社、株式会社イーグラント・コーポレーションの社長。「美容師ファースト」を掲げ、日々より良いサロン創りに奮闘中!

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