【徹底比較】美容室に導入すべきキャッシュレス決済サービスは?

更新日:2022/01/04
美容室社長中村英二

美容室を開業する際に、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済といったキャッシュレスに対応すべきか、対応する場合、どの決済サービスを導入するか、悩まれるオーナーさんも多いと思います。

そこで今回は、神奈川・東京で大型美容室を複数店舗運営している私中村が、今人気のキャッシュレス決済サービスを徹底比較し、美容室におすすめなのはどれかご紹介します。

キャッシュレス決済サービスを導入すべき?

一昔前までは、キャッシュレス決済=クレジットカード決済で、その決済用端末の導入には2カ月ほどかかり、手数料は美容業では5%取られ、入金サイクルは月に2回程度など、一美容室が導入するにはとてもハードルの高いものでした。

その為、現金のみのお店も多く、また導入している美容室でも本来契約違反となる”お客様からクレジット手数料をいただく”対応をしているお店が多かったのが実情でした。

ですが2019年に政府が、消費税率引上げ後の9か月間に限り、中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援する「キャッシュレス・ポイント還元事業」を実施するタイミングで、様々な企業がキャッシュレス決済サービス事業を開始し、それまで大手2社でほとんど独占されていた業界に変化が起こりました。決済手数料は3%台が普通に、振込手数料は無料、入金サイクルも短くなり、小規模店舗でも手を出し易くなったのです。

キャッシュレス決済非対応のお店は失客や新規集客の機会損失のリスクが高まる

最近では、小さな町の個人サロンでもキャッシュレス決済を導入しているところが増えています。お客様自体も、普段からクレジットカードや電子マネーで買い物をする方の割合がグッと伸びました。

その為、逆にキャッシュレス決済を利用できないお店だと「次回は利用を止めよう。」と思われて失客したり、そもそも美容室を選ぶ時点で「ここはキャッシュレス決済がないから他にしよう。」と機会損失になるリスクが発生します。今後、月日の経過と共にその傾向はより高まってくるでしょう。

私が経営する美容室では、クレジットカード決済が売上全体の3割、QRコードと電子マネー決済が1割を占めています。

現在美容室の開業準備中であったり、キャッシュレス決済の導入を検討しているなら、このページで紹介するお店の負担になりにくいサービスを導入することをおすすめします

JMS

費用 端末代金:0円/月額利用料:0円or693円
決算手数料 VISA・Master:3.24%/ JCB・AMEX・Diners:3.74%/ 電子マネー:3.24~3.74%/ QRコード決済:3.24~3.74%
入金サイクル 月2回or月6回
振込手数料 0円
導入期間 約4週間

JMSは日本のキャッシュレス決済サービスの大手老舗企業。10年以上前から営業している美容室は、大抵このJMSか全東信でした。

端末

JMSおまかせサービスは、端末2種類から選べます。持ち運びし易い無線のモバイルタイプ「VEGA3000Mobile2」と、レジ横においておく有線の据え置きタイプ「VEGA3000Countertop」。

モバイルタイプの端末なら、レジ横だけでなくテーブル決済や店外決済が可能です。端末代金は0円ですが、接続回線で無線LAN(Wi-Fi)ではなくLTEを選ぶ場合、別途SIM利用料が月額693円発生します。

据え置きタイプは、レジ横に置いて有線LANで接続して使用します。こちらも端末代金は0円、月額利用料も0円ですが、もしコード決済もお考えならバーコードスキャナ13,750円の申し込みが必要です。

2種共プリンターを内蔵しているため、別でレシートプリンターを購入する必要がありません。

決済手数料

決済手数料は、VISA、Master、nanacoに加え、PASMO等の交通系電子マネー、メルペイやLINE Pay、auPay、FamiPay等のQRコードが3.24%。AMEX、JCB、Diners、アップルPay、iDなどが3.74%です。取り扱いの種類が非常に多いのがJMSの最大の魅力でしょう。

入金サイクルと振込手数料

入金サイクルは月2回または6回のいずれかから選べます。振込手数料は無料です。

また、Webサービス「JMSおまかせWEB」で、いつでもお振り込み額等の確認が可能です。

Airペイ

費用 端末代金:0円/月額利用料:0円
決算手数料 VISA・Master:3.24%/ JCB・AMEX・Diners:3.74%/ 交通系電子マネー:3.24%/QRコード決済:3.24%~
入金サイクル 月3回or6回
振込手数料 0円
導入期間 約2週間

Airペイはリクルートのキャッシュレス決済サービス。サービス開始直後、それまでキャッシュレス決済を取り扱っていなかった個人美容室も、ホットペッパービューティーの営業さんにiPadもプレゼントするからと勧められて、導入するお店が一気に増えましたね。

端末

Airペイのカードリーダーは0円で提供してもらえますので、初期費用として必須なのはiPadかiPhoneの購入料金だけです。逆を言うと現在Android系などの他のスマートフォンやタブレットは対象外ですので、注意して下さいね。

ご利用控えはデータをメールで送信することができます。なお紙レシートをお客様にお渡しするなら、別途レシートプリンターを購入する必要があります。

月額固定費は0円で一切かかりません。

決済手数料

VISA、Master、AMERICAN EXPRESSなどのクレジットカードや、Suica、PASMO、tolcaなどの交通系電子マネーは決済手数料3.24%。JCB、Diners、アップルPay、iDなどが3.74%です。

d払い、Pay Pay、au PayなどのQRコード決済にも対応したい場合は、Airペイとは別でAirペイQRに同時申し込みする必要があります。

入金サイクルと振込手数料

Airペイの入金回数は利用口座によって変わります。みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行の場合は月6回、その他の口座は月3回です。

振込手数料はどの銀行口座でも0円なので安心です。

POSレジやシフト管理サービスも

0円で簡単に使えるPOSレジアプリ「Airレジ」や、予約システム「Airリザーブ」、シフト管理サービス「Airシフト」等々、リクルートのAirシリーズは、お店の運営に便利な様々なサービスを提供しています。

STORES

費用 端末代金:19,800円/月額利用料:0円
決算手数料 VISA・Master・AMEX:3.24%/ JCB・Diners:3.74%/ 電子マネー:1.98%
入金サイクル 手動:最短翌々日/ 自動:毎月20日
振込手数料 10万円以上:0円/ 10万円未満:200円
導入期間 約10日

STORESの端末は19,800円のカードリーダーが1種類。審査に通り、カードリーダーが届いたらスマートフォンかタブレットにアプリをダウンロードすれば最短5分で簡単に利用が開始できます。

スマホやタブレットの機種はiOSでもAndroidでもどちらでもOKです。ご利用控えはメールで送れます。もし紙レシートを印字したい場合は別途プリンターの購入が必要です。

月額固定費は無料で一切かかりません。

決済手数料

VISA、Master、AMERICAN EXPRESSなどのクレジットカードは決済手数料3.24%。JCBやDinersは3.74%です。QRコードはWe Chat Payが3.24%です。

STORESはSuica、PASMO、tolcaなどの電子マネーの決済手数料が1.98%と業界最安値なのが最大のメリット!

入金サイクルと振込手数料

入金額が10万円以上なら、振込手数料は無料です。10万円未満だと200円かかります。

入金方法は手動入金と自動入金の2種類があり、手動入金なら依頼ボタンを押せば最短翌々日に指定口座に振り込まれます。自動入金は毎月20日に振り込まれます。

Square

費用 端末代金:7,980円or46,980円/月額利用料:0円
決算手数料 VISA・Master:3.25%/ AMEX・Diners:3.25%/ JCB:3.95%/ 交通系電子マネー:3.25%
入金サイクル 最短翌営業日
振込手数料 0円or週1回
導入期間 約10日

Squareは、カード決済はもちろん電子マネー、タッチ決済にも対応のSquareリーダー7,980円と、レシートプリンター内蔵のSquareターミナル46,980円の2種類から選べます。

Squareリーダーはスマホかタブレットに接続すれば簡単に使用がスタートできます。iOS端末(11.0以降)またはAndroid端末(5.0以降)にBluetoothで接続可能です。

一方、Squareターミナルはスマホやタブレットと連動させる必要がなく、これ一台でキャッシュレス決済に必要な機能が揃っています。Wi-Fiが繋がる環境であればOKです。無線なので、レジだけでなくテーブル決済も楽々。

月額固定費や解約手数料、振込手数料は全て無料で一切かかりません。

店頭でのキャッシュレス決済はもちろん、オンライン決済にも対応しており、お店のECサイトでのクレジットカード決済もSquare1つで対応できます。

決済手数料

VISA、Master、AMERICAN EXPRESS、Dinersなどのクレジットカードや、Suica、PASMO、tolcaなどの交通系電子マネーは決済手数料3.25%。iDやQUIQPAYは3.75%、JCBは3.95%です。

ECサイトでのオンライン決済の場合はVISA、Master、AMERICAN EXPRESS、Dinersの手数料が3.60%となります。

入金サイクルと振込手数料

みずほ銀行または三井住友銀行の口座の場合は翌営業日に、その他金融機関の口座の場合は週1回振り込まれます。

振込手数料は無料です。

POSレジ

SquareではPOSレジも販売しており、在庫管理、オンライン販売、顧客リスト、データ分析、スタッフ管理などをこのPOSレジでまとめて管理することができます。

楽天ペイ

費用 端末代金:19,800円/月額利用料:0円
決算手数料 VISA・Master・AMEX:3.24%/ JCB・Diners:3.74%/ 電子マネー:3.24%
入金サイクル 楽天銀行:毎日/ 他銀行:振込依頼の翌営業日
振込手数料 楽天銀行:0円/ 他銀行:330円

楽天のキャッシュレス決済サービス「楽天ペイ」は、専用カードリーダーが通常価格19,800円ですが、今なら契約すれば無料でもらえます。

利用控えは、楽天ペイ店舗アプリからメールで発行、もしくは楽天ペイ専用プリンターで印刷が可能です。専用プリンターは加盟店審査を通過した後に購入できるようになります。

決済手数料

決済手数料は、クレジットカードのVisa、Mastercard、American Express、楽天カードは3.24%。JCB、Diners Club、Discoverは3.74%。

楽天Edy、交通系電子マネー(Suica・PASMO・Kitaca・TOICA・manaca・ICOCA・SUGOCA・nimoca・はやかけん)、nanaco、WAONは3.24%。QUICPay、iDは3.74%です。

入金サイクルと振込手数料

売上の入金手数料は、振込先口座によって異なります。楽天銀行なら0円ですが、他銀行だと330円かかってしまいますので、他サービスと比べ割高です。

入金サイクルについても、振込先口座によってかなり差があり、楽天銀行なら毎日ですが、他銀行だと振込依頼の翌営業日となります。

振込指定口座を楽天銀行にすることに抵抗がない人には良いサービスでしょう。

比較表で項目毎に徹底比較!

続いて、上記5サービスを項目毎に比較表にして比べていきましょう。

端末の種類と端末代金

端末の種類端末代金
JMSタッチパネル&レシートプリンター内蔵(モバイル)0円
タッチパネル&レシートプリンター内蔵(据え置き)
Airペイカードリーダー20,167円⇒0円
Squareカードリーダー7,980円
タッチパネル&レシートプリンター内蔵ターミナル(モバイル)46,980円
STORESカードリーダー19,800円⇒0円
楽天ペイカードリーダー19,800円⇒0円

カードリーダー等の端末代金は、キャンペーンで0円になっている場合が多いです。端末はレシートプリンター付と、そうでない物があります。また、タブレットやスマホにアプリをインストールすることが必須の物とそうでない物などもあります。よく考えてみると端末代金0円のところより、料金が発生するところの方が安い場合もあるので、料金だけでなく内容もしっかりチェックしたいポイントです。

「当サロンは環境に配慮してペーパーレスを推奨しています。」という方針であれば、レシート印刷なしでデータで送るだけも有りだと思います。

ただ2022年現在ですと、まだ「レシート下さい。」というお客様も多いですね。機器により価格に差はありますが、レシートプリンターは2万円~5万円かかりますよ。

決算手数料と月額利用料

決算手数料月額利用料
JMSVISA・Master:3.24%
JCB・AMEX・Diners:3.74%
電子マネー:3.24~3.74%
QRコード決済:3.24~3.74%
0円or693円
AirペイVISA・Master:3.24%
JCB・AMEX・Diners:3.74%
交通系電子マネー:3.24%
QRコード決済:3.24~3.74%
0円
SquareVISA・Master:3.25%
AMEX・Diners:3.25%
交通系電子マネー:3.25%
JCB:3.95%
0円
STORESVISA・Master・AMEX:3.24%
JCB・Diners:3.74%
電子マネー:1.98%
0円
楽天ペイVISA・Master・AMEX:3.24%
JCB・Diners:3.74%
電子マネー:3.24%
0円

キャッシュレス決済サービスを導入する時一番気になるのは決済手数料でしょう。ただ決済手数料は各社合わせてきている印象がありますね。表を見るとほとんどが3.24~3.74%で調整していることが分かります。

QRコード決済は対応・非対応が分かれます。QRコード決済に対応したいなら、JMSかAirペイ+AirペイQRの二者択一となります。

当社のサロンにお越しいただくお客様ですと、クレジットカードのVISAを利用する方が多いです。

1万円以上の金額が高いお客様ほどクレジットカードを利用する方が多く、3,000円程度の低単価のお客様は交通系電子マネーやPayPayなどのQRコード決済を利用するお客様が多い傾向があります。

入金サイクルと振込手数料

入金サイクル振込手数料
JMS月2回or月6回で選べる0円
Airペイみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行:月6回/他銀行:月3回0円
Squareみずほ銀行、三井住友銀行:翌営業日/他銀行:週1回0円
STORES手動:最短翌々日/自動:毎月20日10万円以上:0円/10万円未満:200円
楽天ペイ楽天銀行:毎日/他銀行:振込依頼日の翌営業日楽天銀行:0円/他銀行:330円

振込手数料は0円のところが増えていますが、条件付き0円のサービスも多いです。お店で使う銀行は何銀行が都合が良いのか、入金サイクルと合わせて契約前にしっかりチェックして下さいね。

あなたのお店用の口座を楽天にするのなら、楽天ペイが良いでしょうが、他銀行なら楽天ペイ以外がおすすめです。また、1人サロンや少人数のサロンでしたら、10万円未満だと振込料金が発生するSTORESはおすすめできませんね。

導入期間の目安

申し込みから導入までの期間
JMS約4週間
Airペイ約2週間
Square約10日
STORES約10日
楽天ペイ約4週間

あなたがお店の新規出店を控えているオーナーさんなら、導入に必要な期間は重要なポイントでしょう。これは時期によって前後するところではありますが、お急ぎならSquareかSTORESが10日前後で導入できるためおすすめ。続いてAirペイが2週間程で導入できるためおすすめです。

JMSや楽天ペイは約1カ月かかりますので、お急ぎの方にはおすすめできません。

まとめ

美容室で今導入されているキャッシュレス決済サービス5社をご紹介しましたが、いかがでしたか?

結論を申しますと、今から開業するならキャッシュレス決済サービスは導入することをおすすめします。

ぜひ、あなたのお客様の客層、お店の規模、お店用の銀行をどこにするか等、複合的に考えてベストなものを選んで下さい!

この記事を書いた人

中村英二

神奈川・東京に大型美容室Anphiを複数店舗展開する会社、株式会社イーグラント・コーポレーションの社長。「美容師ファースト」を掲げ、日々より良いサロン創りに奮闘中!

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